熊本県立松橋高校創立100周年事業のスタートにあたり、講演をと担当の先生から夢のようなお話しを頂きました。生徒256人(2年・1年)、教諭60人及びPTAの皆さんの前でドキドキしながら頑張りました。
今回は、「共生社会」がテーマでしたので、デクレシア(学習障害)を題材に、文字が読み取り辛い人たちが存在すること。本人は努力する気持ちがあっても授業から遅れてしまうことや、理解を得られず自身をなくし、不登校や引きこもりを増やす結果につながっている生徒がいることを伝えました。また、自閉症スペクトラム障害であるアスペルガーについては、私の自己体験を通してこだわりの強さや誤解からイジメにあった過去の出来事も話しました。
共生教育とは、障がいがある人も障がいがない人も同じ人間であり、可能な限り共に学ぶ機会が得られること。相手がかかえる障がいや疾病を理解しないことには差別意識はなくならないこと。自己開示はとても重要で、自分から挨拶して心を開けば、おのずと相手も心を開いてくれて会話が始まること。人を決して印象だけで決めつけないことも伝えました。
学習障害インクルーシブ教育とインクルージョンの考え方から、現在はダイバーシティへと幅が広がっていること。対象者が、障がい・難病・高齢者・ひとり親家庭・ホームレスなど社会的弱者のすべてに拡大しており、お互いが助け合う社会をつくることが必要になってきていること。個性も大事だが、多様性の中に個性があり、それを包み込むのが共生社会だと話しました。
時間ぴったりに話し終えると、会場からたくさんの拍手を沸き起こりました。本当に感謝の気持ちで一杯になりました。
代表 甲斐静江 文起こし 中山泰男(事務局)
生徒の皆さんは進学又は就労へと未来がつながっているのだから、